アルロースとエリスリトールが消化管ホルモンに与える影響:食欲調節の新たな可能性
2022年に発表された臨床研究では、アルロースとエリスリトールが消化管ホルモンの分泌や食欲に与える影響が調査されました。この研究は、アルロースの健康への潜在的な利点を示唆しています。
研究概要
- 研究名:The Role of D-allulose and Erythritol on the Activity of the Gut Sweet Taste Receptor and Gastrointestinal Satiation Hormone Release in Humans
- 著者:Teysseire F, et al.
- 掲載誌:Journal of Nutrition, 2022;152(5):1228–1238
- DOI:10.1093/jn/nxac026ctv.veeva.com+7Københavns Universitets Forskningsportal+7ResearchGate+7
研究目的
この研究の主な目的は、アルロースとエリスリトールが消化管ホルモン(CCK、GLP-1、PYY)の分泌に与える影響を調査することでした。また、これらの効果が腸の甘味受容体(T1R2/T1R3)を介しているかどうかを評価するために、ラクトイソールという受容体拮抗薬の影響も検討されました。ヨーロッパPMC+3ResearchGate+3PMC+3Københavns Universitets Forskningsportal+3edoc+3ResearchGate+3
方法
- デザイン:無作為化、二重盲検、クロスオーバー試験
- 参加者:健康な成人18名(平均年齢24歳、BMI 21.9)
- 介入:以下の6つの条件で胃内投与を実施
- 25gのアルロース
- 25gのアルロース + 450ppmのラクトイソール
- 50gのエリスリトール
- 50gのエリスリトール + 450ppmのラクトイソール
- 水(対照)
- 水 + 450ppmのラクトイソールKøbenhavns Universitets ForskningsportalPLOS+2MDPI+2Københavns Universitets Forskningsportal+2PMC+1Københavns Universitets Forskningsportal+1
各セッションでは、血液および呼気サンプルの収集、食欲関連の感覚評価、胃排出速度の測定が行われました。
主な結果
- ホルモン分泌:アルロースとエリスリトールの投与は、CCK、GLP-1、PYYの分泌を有意に増加させました(すべてのp値 < 0.0001)。
- ラクトイソールの影響:ラクトイソールの追加は、これらのホルモン分泌に影響を与えませんでした。
- 胃排出速度:エリスリトールは胃排出を有意に遅延させましたが、アルロースにはその効果は見られませんでした。
- 食欲関連の感覚:エリスリトールの投与後、満腹感の増加と将来の食事摂取量の減少が報告されました。アルロースではこれらの効果は観察されませんでした。edoc+4Københavns Universitets Forskningsportal+4PMC+4
考察
この研究は、アルロースとエリスリトールが消化管ホルモンの分泌を促進することを示しています。特に、GLP-1は血糖値の調節や食欲の抑制に関与するホルモンであり、これらの甘味料の摂取が代謝健康に寄与する可能性があります。また、ラクトイソールの影響が見られなかったことから、これらの効果はT1R2/T1R3受容体を介していないことが示唆されます。PMC+3edoc+3Københavns Universitets Forskningsportal+3
結論
アルロースとエリスリトールは、消化管ホルモンの分泌を促進し、食欲や胃排出速度に影響を与える可能性があります。これらの甘味料は、糖質制限や体重管理を目指す人々にとって、有望な代替甘味料となり得ます。
この研究は、アルロースの健康効果に関する理解を深める重要な一歩となります。今後もさらなる研究が進むことで、アルロースの利用が広がることが期待されます。
